東京は「美しい醜い街」の代表だと言う人もいます。本物のレゴのような街で、素晴らしい伝統的な家々が無力に破壊され、時には味気ない駐車場や魂のない建物（おまけに、滑稽なフランス語の名前が付いていることも）に取って代わられることがあります。少し街を離れると、美しい木造の建物が見られることもありますが、田舎でさえも、同じような悲劇的な破壊の運命を辿るものもあります。
あなたの夢の家
いくつかの古民家が無人のままになっているのは珍しいことではありません。実際、大人になった子どもたちが都会に移り住み、最後の住人が人生の終焉を迎えた後、家をどうするかの決断が必要となります。傷んだ部分を修復するか、それとも破壊という選択肢に進むか。後者の方が費用がかからない場合もありますが、なんと残念なことでしょう！畳のある美しい空間や、障子紙が彩る引き戸、そして堂々とした木の梁が支える瓦屋根の雄大さを目にすると、そんな気持ちが込み上げてきます。
古民家を救うための協会
棚倉町（福島県南部）では、地域の伝統的な日本家屋を保存するために積極的に活動している人々のグループがあります。ニワトコ協会は、文化遺産の保存の重要性を伝えるイベントを開催していますが、それだけではありません！次世代に地域の美しく、そして繊細な自然環境を伝えることにも力を入れています。これらのイベントは、ユニークな場所で行われており、その一つは美しい伝統的な日本家屋で開催されました。私たちはそこで地元の食材を使った美食料理を準備するという貴重な体験をさせていただきました。料理を通じて文化遺産を促進する、ユニークな方法です。
また、寺院の近くで、木々の葉が赤や黄色に色づく一年の中でも特別な時期に、もう一つのイベントが行われました。絵のように美しいその場所で、ニワトコのチームはフランスと日本の文化が融合したお祭りを企画しました。イベントでは、シェフが巨大なタルティフレットやシャルキュトリーを振る舞い、ペタンク場も用意されました。そして、フランスのシャンソンを歌うアーティストの音楽が雰囲気を盛り上げました。
家の中の虫
協会が取り組むもう一つのイニシアチブは、日本の伝統的な家屋を改修し、昆虫をテーマにした博物館として新たな命を吹き込むプロジェクトです。この畳が擦り切れた古民家は、元々の建築様式を尊重しながら修復されています。このプロジェクトは、昆虫が生態系で果たす重要な役割を広めると同時に、日本の建築文化を保護することを目的としています。伝統と自然の美しい融合が、好奇心旺盛な人々や愛好家たちを惹きつけることでしょう。
また、日本ではあらゆるものにお祭りがあると言われますが、古民家も例外ではありません。「古民家フェスティバル」は名古屋近郊の自然豊かな場所で開催されます。もし古民家を所有したいと思われる方がいれば、完全に解体してキットとして再組立てすることも可能です。
最後に、この地域で多くの古民家を目にする機会を与えてくださった協会「ニワトコ」、特に矢崎様に感謝を申し上げます。また、矢崎様のおかげで、地元のラズベリー生産者との協力が実現し、新しいバージョンの「ガトー・デ・ナント」を作ることができました。
